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2021.09.13.

あっという間の9月。今年の夏も短く感じました。

西の空。夕方の一瞬の一コマ。戸隠連邦を背景に。

農業は毎年忙しいのですが、昨年から今年に掛けては想定外。

例年、これまでの傾向から年間の需要予測を割り出し
作付け計画を立て、土づくり計画なども同時に組むのですが・・・
いつ飲食店需要が回復するのかしないのか、全く先行きが読めません!

昨年は、数か月もすれば徐々に回復すると考え、
収穫できるギリギリの大きさまで栽培を続けていました。
が、結局廃棄になった分が大量に発生してしまい、それはそれはもう悲劇でした。
肥料代から人件費から長期間費やしたものが全て回収できず、
廃棄にも人件費が発生。
売れないと判断したら迅速な判断と実行が必要ですね。
いわゆる損切りのタイミング、重要性を物凄く実感しました。

ハーブの生育日数は通常、播種から収穫までに
季節や品種などの特徴において異なりますが、
およそ50~90日です。

播種後の育苗、土づくり、定植、施設管理、潅水、追肥、収穫、選別、
そして荷造り、出荷に至ります。

ハーブと一口に言っても原産地が異なるものを多数扱っており、
比較的軟弱な品種が多く、
栽培にも手が掛かりますが、収穫後の選別、梱包にも
お客様に商品が届くまでの間に傷んでしまう事の無いように
細心の注意を払っています。

シブレット選別の様子。

それでも今回のように、飲食店が長期間に渡る営業縮小に直面するとは
全く想像できませんでした。

そんな中、スーパーや各家庭向けの野菜消費が増える傾向が続いています。
今後は、これまで趣味程度に個人的に栽培していた、
一般家庭でも利用できそうな西洋野菜や、
和のハーブ等にも挑戦する必要があるかもしれません。

いずれにせよ、味や香り、栄養価の高い野菜作り、
後世に引き継ぎたい農業運営、については見失わぬよう
ビジョンを持って活動したいと考えています。

高原農場近隣の蕎麦の花。辺り一面に咲いています。

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